アリヤギャラリーペルシャ絨毯専門店 大阪

ペルシャ細密画

イスハファン

 ペルシャ絨毯についてはすでにたくさん読んでいただいているかと思われますが、ペルシャ細密画についてはご存知でしょうか?中国絵画の影響を受けて発達した画法で、書物の挿絵などに用いられた装飾的な絵画をペルシャ細密画と言います。

ペルシャ細密画は、詳細でカラフルでサイズが小さい伝統的な絵画スタイルであり、ほとんどの場合神話や宗教のテーマが表されています。長い歴史の中、イランには豊かな芸術的遺産をたくさん存在し、細密画はその一つです。イランへの旅行では、ペルシャ絨毯と並ぶ人気の、オリジナル芸術作品を見て購入できる場所と多く出会うはずです。


 歴史

細密画の歴史は、約8〜1万年前の洞窟時代にまでさかのぼり、「ロレスターン」「シアルク」その他の古代遺跡で狩猟シーンがよく見られます。

イスラム以前の時代に関連したイランの細密画に関する文書があり、有名な芸術家でもあったイランの預言者マニは、3世紀のミニチュアのパイオニアであったと考えられています。

ムガル帝国の侵略後、イランの細密画は描かれている人物の表情から、東アジアの影響を受けたとされています。

それからイラン人は独自の技術とテーマを編み出し、13世紀頃から人気のジャンルになり始め、15世紀と16世紀には国内で一世風靡となりました。そして、ペルシャ細密画は他のイスラムの細密画、特にトルコのオスマンの細密画、そしてインド亜大陸のムガルの細密画の間で普及され始めました。

古代イランの物語や詩は、この時代の偉大な芸術家達によって素晴らしい細密画で描かれています。


 ペルシャの細密画

ペルシャ細密画は、とても繊細で小さなディテールがふんだんに使用されているという特徴があり、細かい部分まで知ろうとするならば、虫眼鏡などで見なければいけないほどです。西洋風の凹凸のある細密画とは異なり、平面的に仕上げられています。

イスファハンはサファヴィー朝時代のイランの首都だったため、ペルシャ細密画を堪能するには最適の場所であるといえます。そしてイスファハンの街はイスラム建築でも有名で、壁画としてこの細密画の美しさを目にすることができます


イランの伝統工芸品や芸術作品はバザールなどで購入することが可能です。そのほかにも、テヘランのイラン国立博物館は、イスラム後の時代からの陶器、織物、アドベ書道などのさまざまな古代アートワークがあり、様々な芸術を楽しむことができます。

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サステナブル

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